【佐藤梢フルートリサイタル】ご来場の御礼とご報告

kozueflute
5月25日
読了時間: 3分

先日はご多用の中、たくさんのお客様にお越しいただきまして、誠にありがとうございました。おかげさまで無事に終演を迎えることができましたこと、心より感謝申し上げます。

昨年に引き続き、こうしてリサイタルの場を設けられたこと、また満席となるほど多くの方に足をお運びいただけたことは、演奏者としてこの上ない喜びでございます。

今回は、私にとって非常に大きな挑戦となるプログラムを組ませていただきました。中心に据えたのはフランクの作品。昨夏、大分県で大友先生が演奏された際の感動が深く心に残り、「私も今、この作品に真剣に向き合いたい」と強く感じたのがきっかけでした。

後半には技巧的な楽曲を多く取り入れ、自身でも「かなり攻めたな」と思うような内容となりました。演奏中は、まさに全身全霊をかける時間であり、毎年こうして限界に挑むことに意義を感じております。

終演後には、涙ぐんでいらっしゃるお客様方のお姿も拝見し、音楽が心に届いたのだと知り、胸が熱くなりました。そのような瞬間に立ち会えることが、何よりの励みであり、音楽家冥利に尽きます。

また、客席では懐かしい再会があったり、お客様同士が言葉を交わされている様子にも、温かく品のある空間を感じました。昔からの仲間、同業の方々、笛仲間、そして普段レッスンで共に音楽に向き合っている生徒の皆さんも足を運んでくださり、本当にありがたく、心強く感じました。舞台の上からも、皆さまの応援の眼差しが伝わってきて、励まされる想いでいっぱいでした。

私は決して器用な人間ではありませんが、その分、一つひとつに真っ直ぐに向き合うことで、自分にしかできない表現をお届けしたいと思っております。

今後のリサイタルの予定は未定でございますが、その分、今回の舞台が皆さまの記憶に長く残るものであったなら、これ以上の幸せはございません。

またいつか、皆さまに音楽を届けられるその日まで、研鑽を積み重ねてまいります。

本当にありがとうございました。